就労支援サービスには、就労継続支援A型とB型があります。
どちらも「働きたい気持ち」を応援するための福祉サービスですが、目的や働き方が大きく異なります。
この記事では、A型とB型の違いをわかりやすく比較し、
「自分にはどちらが向いているのか」 を判断できるよう丁寧に解説します。
A型・B型はどちらも「就労が難しい人をサポートする制度」ですが、働き方の方向性が違います。
A型は雇用契約を結ぶ “働く場所”
B型は自分のペースで参加できる “作業の場所”
一番の違いは、A型には雇用契約があり、最低賃金が保証されている点です。
これが両者の大きな境界線になります。
A型事業所は、一般企業で働くことが難しい方が、
雇用契約を結んで安定した収入を得ながら働ける職場 です。
A型に通うと、他の一般的なアルバイトと同じように最低賃金以上の給与が支払われます。
給与が発生するため「労働基準法」が適用され、休憩時間や労働時間も明確に守られます。
A型では、決められた勤務時間に従って働くため、
生活リズムの改善につながります。
昼夜逆転を治したい
生活習慣を整えたい
しっかり働く習慣をつけたい
そんな方に向いています。
A型は実際に“仕事として働く場所”なので、
職場で必要なビジネスマナーやコミュニケーション能力も自然と身につきます。
挨拶
報連相(報告・連絡・相談)
職場での人間関係
責任を持って仕事をする経験
こういった能力は、一般就労を目指すうえでとても大切です。
B型事業所は、雇用契約を結ばずに、自分の体調やペースに合わせて働く場所です。
B型では給与ではなく「工賃」が支払われます。
工賃は月数千円~数万円ほどで、A型のような最低賃金はありません。
そのため、
長時間働ける自信がない
体調が安定しない
少しずつ社会に慣れていきたい
という方に向いています。
体調に波がある人は無理に出勤する必要がなく、
「週2だけ」「1日2時間だけ」など柔軟に働ける点がメリットです。
B型は“働く練習をする場所”というイメージです。
作業を通して体力をつける
社会とのつながりを取り戻す
規則正しい生活を整える
といった目的で利用されることが多いです。
次のような方はA型向きです。
安定した収入がほしい
一般就労を目指している
毎日決まった時間に通える
仕事に責任を持って取り組みたい
生活リズムを整えたい
パソコン作業や軽作業ができる
「働きたい気持ちを形にしたい」人がA型に多く向いています。
次のような方はB型のほうが安心して続けられます。
体調が安定しない
長時間働ける自信がない
まずは社会と関わりたい
工賃でも問題ない
生活リズムを少しずつ整えたい
無理なく作業できる環境がほしい
B型は「今の状態で無理なくスタートしたい」人に最適です。
迷ったときは、実際に事業所に行って “見学” と “体験” をするのが一番です。
作業内容は合いそうか?
スタッフは相談しやすいか?
職場の雰囲気は自分に合うか?
体力的に続けられそうか?
これらは、サイトだけではわからない部分です。
また、体験してみて
「A型を目指したいけれど、今はB型から始めた方がよさそう」
と判断されるケースもあります。
事業所スタッフに相談しながら、自分に合った選択をしていきましょう。
A型は 雇用契約を結んで働く場所
B型は 自分のペースで参加できる作業の場所
どちらが良い・悪いではなく、それぞれ役割が違う
現在の体調・生活状況・将来の目標によって適した選択が変わる
就労支援は、人生を立て直す大切なステップです。
迷ったら、まずは見学から気軽に始めてみましょう。